画面を見なくても操作が出来るようにしてくれるVoice over。iPhoneは3GSから採用されていますが、私はiPhone4の前は3Gでしたから、使えませんでした。
そこで、今回、iPhone4で使ってみました。
目的は
「車の運転中に、Voice overで青空文庫を朗読」させよう
です。
車通勤してますが、暇なもんで。
◯Voiceoverについて
Voiceoverを設定するには、設定-一般から入ります。
アクセシビリティを選ぶと、
こんなん出てきます。
Voiceoverをonにすれば読み始めます。
ただ、Voiceoverは何でも読んでウザいので、ホームをトリプルクリックでVoiceoverをonにするようにしています。
また、Voice overを使っている時はWifiをOFFにしましょう。移動中だと、他人の無線LANに反応してめんどなので。
Voiceoverの使い方
ボタンなどを1回押すと選択され、ダブルクリックで実行されます。このダブルクリックは、ボタンとは全然関係のない場所をクリックしましょう。ボタンのうえだとボタンをもう一度選択してしまい、上手く実行出来ない事があります。
フリックやスクロールは「3本指」でやります。まるで「本陣殺人事件」ですね。
Voiceoverの限界
1)なぜか時々読みが崩れます。記号などの時に特に崩れやすいので、2バイト文字である日本語特有なのかもしれません。
3)簡単な単語ほど間違えて読み上げます。大人は「だいひと」人間は「ひとあいだ」です。(^^;;
4)句読点での間合いが狭く、文が繋がって聞こえる事があります。
5)文字数に限界があるのか、余り多いと最後まで読み上げてくれません。およそ1000字ぐらいが限界のようです。それ以上は多くしない様に、pdf作成時はフォントを大きくしたりして減らしましょう。(ワードで一般設定なら、フォントを12ポイントにすると1000字ぐらいになります。)
◯iBooks
無料でVoice overに対応している電子書籍リーダーはiBookです。
iBooksはApp Storeから落とした電子書籍か、pdfしか見れないので、青空文庫をpdf化します。(Macなら、pdfはSafariの印刷から簡単に作れますよね。)
pdfはiTunesのBookの所に、ドラッグandドロップで簡単に登録できます。
さて、iPhoneと同期!
しっかりpdfがiBooksの本棚に入ってます。
でも一々iTunesに繋がないと本を落とせない。少し面倒。
そこで、豊平文庫を購入しました。
◯豊平文庫
豊平文庫
価格:450円
バージョン:1.8.10
ついに買っちゃいました。豊平文庫。
これで、i文庫、Skybookも持ってるので、御三家コンプリートです。
これら青空文庫に特化しているリーダーは全てアプリから直接ダウンロードできます。
そのままではVoiceoverはOFFなので、設定でonにします。
豊平文庫はVoiceoverに力を入れており、専用のメニューが用意されています。
操作は明らかにiBooksより優れています。
次のページにめくるのは、画面のダブルタップでよく、読み上げは、ページ区切りではなく、文の区切りまで読むので、変な所で切れる事はありません。
因みに、読み上げ停止は「2本指タップ」です。
ポイントは、1ページになるべく多くの文字を入れること。めくる回数が減らせますから。そこで、設定を変更します。
34が一番沢山入ります。
◯iBookと豊平文庫の長所,短所
さて、この二者、「帯に短し、タスキに長し」という感じです。
iBook
長所
1)無料である:これは大きい
2)読み上げの崩れが少ない
3)1画面に表示出来る文字数が多い:めくる回数を減らせます。
4)青空文庫以外も読める:これは大切。
短所
1)ページめくりが「3本指」:これがかなり致命的。運転中は危険です。
2)時々読み上げが止まる箇所がある:文の途中でいきなり止まります。どうも決まった単語で起きているようです(私のばあは「櫛」が出てくると止まりました。止まると、もうそのページのそれ以降は読み上げできません。なぜでしょう。
3)ルビは壊滅。
豊平文庫
長所
1)ページめくりが簡単。これは大きい!
2)変な所で読み上げが切れる事がない。
3)青空文庫のダウンロードが簡単。
4)ルビも結構読んでくれる。
短所
1)読み上げが崩れる頻度がiBookよりも多い感じがする。
2)1ページの文章が少ない。
3)青空文庫以外読めない。
4)有料
まずはiBooksでやってみることをお勧めします。
内容は十分理解できるレベルに読み上げてくれます。暇な時間に教養を深めてはいかがでしょうか。