2011年2月23日水曜日

青空文庫:痴人の復讐

"バカにされてきた眼科医の一石二鳥の復讐"

痴人の復讐
小酒井不木

医師の小酒井不木は、医学ミステリー短編を沢山だしています。これもその一つ。

バカにされてきた教授に復讐をする眼科医の話で、殺人倶楽部という場所で、その会員達に話を披露するという形式をとっています。

全編にこの眼科医の卑屈さが漂い、ラストは何となく予想はできますが、まさかそうはしないだろ。。。と思わせるもので、非常に不快感を感じますが、そこをミステリーとして上手くまとめているのが小酒井の凄い所です。

医学知識はかなりレトロですが、十分楽しめる内容です。
また、眼科医が主人公って奇抜ですよね。

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