2009年12月12日土曜日

映画:チェイサーをみました







チェイサー
制作:韓国2008
監督:ナ・ホンジン
主演:キム・ユンソク

ネタバレ注意

2003年に韓国で実際にあった連続殺人事件「ユ・ヨンチョル事件」をモチーフにしたサスペンスです。

デリヘル店長の元刑事が、失踪した女の子を捜しているうちに、頭をノミで叩き割って殺す殺人鬼と対決する事になる。

「ユ・ヨンチョル事件」は、2003年、10ヶ月間で21人が殺害された、韓国最悪の殺人事件。最近、死刑が確定したとの報道の記憶が新しいです。

この手の「実際の事件を基にした映画」は星の数。99%陳腐な映画です。実際の事件をモチーフにしたと言っても、場所とか殺害方法の一部が同じだけで、あとはホラー映画、的な映画が乱造されてきましたので、それ程期待はしてませんでした。

さて、この「チェイサー」ですが、

面白いです。

常に緊張感を保っており、最後まで飽きさせませんでした。緊張感の引っ張り方も、「24: Twenty four」のように強引で、「1話見逃すとまるで違う映画(これはこれで好きですが)」なんて事はありません。
別に妙な謎があるわけでもなく、犯人逮捕から隠れ家発見まで、ほぼ足で稼いだ偶然の結果です。(刑事らしいですけど)主人公の行動ももどかしく、人間としても最悪な部類です。それでも感情移入して、ドキドキしちゃうのが監督のうまさ。まだ若いのに優秀な監督です。

ちなみに「ユ・ヨンチョル事件」とは殺害人数、方法、デリヘルが関連していたぐらいで、全く別物だと思います。でも、この映画ではフィクション部分が優れており、韓流の特徴の「メロドラマ度」もそれ程鼻にはつきませんでした。

「インターナル・アフェア」よろしく、ハリウッドリメークが確定らしいですが、韓国映画も中々いいですね。

しかし、まだ6年の事件をモチーフにして大丈夫なんだろうか。

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